個人事業主は小さな会社経営者

個人事業主になれば、これまで会社の指示に従って仕事を担当して、毎月決まった給与を受け取っていた生活から全く違った世界が始まる。
ただし、ITエンジニアとして手を動かし、プログラムやシステムを構築することには変わりはない。そのため、本来の仕事の質を上げ、効率的に働くことこそが大事だ。

会社員なら給与所得として収入を獲得でき、企業が提供する健康保険や厚生年金に加入するのが普通だ。企業の一員であることには不自由もあるが、福利厚生などは充実している。
一方で不得手な仕事が割り当てられることもあれば、誇りをもって仕上げた成果物も企業に帰属しなければならない。働き方改革は時代の流れだが、勤務時間の拘束が煩わしい場合もある。

個人事業主は、簡単に言えば一人社長だ。自分で仕事を獲得し、期限までに納品する必要がある。
個人事業主は仕事の質、コミュニケーションスキルなどでその都度評価されることになる。収入は事業所得になり、売上や経費管理はすべて自分で行わなければならない。
いまはクラウド会計サービスが提供されていて、初めての人でも便利に帳簿が作成できる。複式簿記の記帳ができれば青色申告事業者になれるので、税金を節約できる。
銀行も事業専用口座を開設し、生活や遊びのお金と仕事のお金を区別しなければならない。インターネットバンキングは必須で、時間と手数料が節約できる。

健康保険や年金のことも自分で準備する必要がある。個人事業主には退職金がないので、iDeCo(個人型確定拠出年金)などを利用して、計画的に老後のことを考えておくべきだろう。
もちろん定年退職もないので、長く仕事ができるようスキルを磨き、信用を蓄積することが大事だ。